烙印の紋章2 陰謀の都を竜は駆ける

烙印の紋章2あらすじ

初陣で勝利を飾り帝都へ凱旋したオルバ。都では皇帝の専横が目立ちはじめていた。反皇帝派の不穏な噂を耳にしたオルバは、真相を探るため建国祭の大剣闘大会に出場することになる。反皇室派のほかにも、ガーベラからの使者ノウェ、ビリーナに敵意を燃やす皇太子の義妹イネーリ、オルバを操ろうとするフェドムなど、帝都は様々な思惑の坩堝と化す。そんな中、オルバは皇太子と剣闘士、二つの役割の間で揺れ動く。一方、ビリーナはオルバへの複雑な想いと、異国の姫という立場の間で思い悩む。はたして二人の関係と帝都を舞台にした政争の行きつく先は―。

手のひらのエネミーの杉原智則が作者の新シリーズ第2弾。キャラクターと舞台がそろい、面白くなってきた感じ。特に、運命の変転の結果皇太子の影武者になってしまった、元剣闘奴隷が野望の階段を登っていく話、奴隷と剣闘士と皇太子の3つの視点が一人の中でまじって描かれていくのが面白い。ただ、せっかく?のピーキーそうな性格の義妹のイネーリが最後のほうでは小物臭がするのが個人的にちょっと残念。
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過去記事
烙印の紋章―たそがれの星に竜は吠える - ライトノベルとSFと