ドラゴンがいっぱい!―アゴールニン家の遺産相続奮闘記

ドラゴンがいっぱい!―アゴールニン家の遺産相続奮闘記あらすじ

古き良きヴィクトリア朝を思わせるドラゴンたちの国ティアマト国。厳粛であるべきボン・アゴールニン啖爵の臨終の席は、いま騒然としていた。娘婿のデヴラク士爵が、横暴にも取り決め以上にその遺骸を食べてしまったのだ!遺骸を食らうことで、子竜たちは父の力と身体の大きさを受け継ぐ。力と大きさは社会的身分に直結するため、遺族の間で大騒ぎになった。この一件がきっかけで、やがてアゴールニン家の面々は、とんでもない騒動に巻きこまれることに…。登場するのはすべてドラゴン!亡き父の遺産相続とその娘たちの恋の行方をめぐるユーモラスな狂詩曲。2004年度世界幻想文学大賞受賞作。

ドラゴンがいっぱい!―アゴールニン家の遺産相続奮闘記ヴィクトリア朝時代風?の舞台を背景にドラゴンたちが主役のファンタジー物語。ユーモラスさを感じるドラゴン達と恐ろしいドラゴンの生態との落差の描写がどこか人のようで人でないドラゴン達の生活をうまく描いていて素晴らしい。文章的には文庫版の絵のほうがイメージに合ってるけれど、ハードカバー版の絵のドラゴン達があのような生活をしていると思う方が楽しいと思う。

ドラゴンがいっぱい!―アゴールニン家の遺産相続奮闘記